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英会話上達のコツはGIVEとGETのマスターにあり!「GIVE GET事典」書籍レビュー

2020年1月16日

英語道で有名な松本道弘氏の著書です。

出版が1983年なので、もう40年近い前の本になります。

ただその内容は今でも十分に通用すると思います。

本の冒頭にも、

大学教育まで受けた日本人がなぜ簡単な英会話すらできないのだろう?(中略)発音やイントネーションは慣れれば難しくない。単語も会話に出てくるものは学校英語で学んだもので十分だ。いろいろな解決策を求めているうちに、私は気が付いた。口語英語には、単語は簡単でも、意味の分からない言い回しが多いことに。

と書かれていて、その答えが「使用頻度の高い言い回しには、give、take、get、have、make、doが含まれたものが多く、中でもgiveとgetが群を抜いていた」ということになっています。

そしてこの2語の使い方をマスターすれば、たいていの英会話は困らないということ。

さらにこのgiveとgetには英語のロジック(英語圏の人の考え方のコアの部分)が多分に含まれているので、これをマスターすることで英語のエッセンスを自然と習得できることが可能だと述べています。

まさに英語の中の英語、それがgiveとget。

今回はそんな二つの言葉を徹底的に収集して、あらゆる用法をまとめあげた氏の往年の力作をレビューしていこうと思います。

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コンパクトで分かりやすい!

緑色のハンディなサイズです。

小さすぎず、大きすぎずで、文庫本よりは大きめのサイズといったところ。

中を開けると、少し小さめの文字がぎっちり詰まっていて、中身の濃さを感じさせてくれます。

索引も充実してますね。

上の写真は冒頭のページですが、アルファベット順に語法や用法が並べられていて、非常に分かりやすいです。

本の最後には日本語索引もあって、こちらも探しやすさは同様。

そして用例と解説です。

本のタイトルは辞典と銘打っていますが、普通の辞典に比べて格段に読みやすさが違います。

まず何より、各用法の冒頭に実際の生の英語を収録しているというところがミソ。

洋書やニュース雑誌、新聞など、様々なメディア媒体から抜き出してきた「生の英語」を用例のトップにすえ、その続きにオリジナルの口語会話が展開されていきます。

用例が豊富で分かりやすくまとめられている。

しかも索引の充実が素晴らしい。

全体的な書籍のまとめられ方は非常に秀逸だと思いますね。

用例が豊富で読者を飽きさせない!

それぞれの対話形式の例文がまたパンチがあって、読んでいて飽きないのがポイントです。

一つ例に挙げてみると、

「彼女との仲たがい、早くけりをつけたほうがいいぜ」

「君の言うとおりだ。先に伸ばせば伸ばすほど、彼女に顔を合わせられなくなるからな」

You'd better get your disagreement with her straightened out soon. 

I suppose you are right. The longer I wait the harder it will be face her

のように「けりをつける」の用法を、カジュアルな状況で表現することで読者の気をそらしません。

冒頭の引用英文は少し硬めの内容のものが多いのですが(小説やニュース素材を使っているため。たぶん文章語と対応させるためだと思う)、続くオリジナル英文が上のような感じで、非常にくだけた例文になっているのが良いですね。

さらにお得なのが、対話形式の表現の次に「関連表現」もあるところ。

今の「けりをつける」表現の「関連表現」がこちらです。

「彼がこれ以上我が家から国際電話をかけないように、きっぱりけりをつけなくちゃいかん

We've got to get it settled once and for all that he can't go on making overseas phone calls from our house

似たような表現を追加することで、用法の幅を広げてくれます。

ほかにも、今のはたまたまgetを使った表現ですが、それ以外のノーマルな英語フレーズで言い替えたものも多数紹介されています。

【giveを使った表現】

「どうして彼女は君にたいして”だんまり戦術”をとっているんだい?」

「僕が彼女の誕生日を忘れたのをまだ怒っているんだろう」

Why is she giving you the silent treatment

I thin she's still mad that I forgot her birthday

 

【関連表現】

議長は僕が話そうとしたのに黙殺したよ

The chairman deliberately ignored me when I tried to speak.

上のほうがgive表現で、下がそれ以外のノーマル英語フレーズを使っているのが分かります。

このような「言い換え」は英語表現の幅を広げてくれるので、覚えておくと実際の会話でもすごく役立ちますよ。

用例以外の英語表現も見逃せない!

収録された日本語表現に対応する英語フレーズ以外にも、役立つ英文が満載なのも魅力です。

上の章で挙げた例文でいえば、

「彼女との仲たがい、早くけりをつけたほうがいいぜ」

君の言うとおりだ先に伸ばせば伸ばすほど、彼女に顔を合わせられなくなるからな」

You'd better get your disagreement with her straightened out soon. 

I suppose you are right. The longer I wait the harder it will be face her

本来の用例は「けりをつける」の英語表現ですが、例文の中に含まれている「~の言う通りだ」「~すれば、するほど」の表現も要注目です。

どちらも日常会話で使われる表現なので、giveやget、関連表現だけでなく、こういったものも覚えておくと便利です。

さらにもう一つの先ほどの章で取り上げた英文でも使えるものがあります。

「どうして彼女は君にたいして”だんまり戦術”をとっているんだい?」

「僕が彼女の誕生日を忘れたのをまだ怒っているんだろう」

Why is she giving you the silent treatment

I thin she's still mad that I forgot her birthday

ここでも本来の用法は「だんまりを決め込む」という口語表現だったはずですが、実はその下の英文に「~は怒る=mad」という重要な口語表現が含まれているのです。

「怒る」というのは、日本人的には「angry」をすぐに思い浮かべてしまいますが、ほかにもこういう表現があるということなんですね。

この本には、看板となる「give、get、それに連なる関連表現」のほかにも日常生活で使える口語表現がたくさん掲載されていて、それを読みながら見つけていくのもひそかな楽しみになっています。

まとめ

この本を買ったのは、10年以上前になります。

当時は松本道弘氏の著書にハマっていて、特にgiveとgetの用法に興味があったので、ネットで探して買ったものです。

ただ買って家に届いてから読んでみると、内容があまりしっくりこずに、むしろ「こんな凝った表現、本当に使うのかよ」と思って、3分の1ほど読んですぐに本棚にしまっていました。

それから時がたち、再び英会話の勉強をやり直そうと考え始めた時に(仕事の必要性もあって)、再びこの本を本棚から取り出して読んでみると、これは意外に使えるんじゃないか?ということになって、最近また改めて読み直しています。

今まで色んな独学用の英語教材やテキストを多く見てきましたが、それらと比べてもこの書籍に収録されている英語はどれも「キレる表現」が多くて、これがまた「大人の英語」という感じがして結構気に入ってます。

少し古い著作ですが、多くが今でも通じるパンチのある英文構成になっていると思うので、普通のテキストに満足しない英語学習者の方はぜひともおすすめしたいです。

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